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その日は突然やってきた!?
忘れもしない2003年の9月28日。私達はローマ近郊の優雅なヴィラが点在する場所ティヴォリのホテルにいた。朝目を覚ますと部屋の電気がつかない。TVもつかない・・・。どうしたんだろう!? 驚くかな、原因はイタリア全土で起こった大停電だった。
| ホテルは自家発電でなんとか回復したものの、その日、先に帰国する3人をローマの空港まで見送り、後から合流するひとりをピックアップするためローマ空港に向ったのだが、空港内も大混乱。停電でコンピューターが作動せず、チェックインカウンターは長蛇の列になっている。なんとかチェックインできた3人が見せてくれたチケットは、座席が全てフリー。飛行機の座席が全席自由席とは・・。 |
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早い者勝ちの関取り合戦の‘絵’が頭に浮かび、そんな時だけ気が弱くなる私としては、今日が帰国日でないことにホッと胸をなでおろした。
前日の宿泊地に忘れてしまった歯磨き粉を買おうと、薄暗い空港内をうろうろして見つけた薬局の店内は、より真っ暗状態だった。目を凝らしてやっとそれらしきチューブの形をした“物”にたどりついたのだが、暗くて文字は読めないし・・とジーッと商品を眺めていたら、商品にスポットライトがあたった!えっ?
店員が見兼ねて、後ろから懐中電灯で照らしてくれたのだ。正直暗くて店員がいたことすら気がつかなかった。会計を済ませる時も財布に入ったお金が見えない。これまた財布の中を懐中電灯で照らしてもらって無事お買い物完了!真っ暗な中での買い物ははじめての体験だっただけに、不謹慎だがワクワク感を覚えた。
空港から観光しようと立ち寄ったカタコンベも停電のためクローズ。トイレは流れず、信号もつかないから道路も渋滞。なんと電気が使えないのは不便な事か!
そんな時でもお腹はすくものだ。白ワインで有名なフラスカーティの街に向いお昼をご飯を食べる事にした。まだ停電は続いている。果たしてお店はやってるだろうか?バールやレストランの中を覗くと、キャンドルを灯したテーブルで、真っ暗な中みんなが食事をしている姿がぼーっと見える。なんとも不思議な光景に私達は思わず笑い出してしまった。
こんな状況でもお店はどこも込んでいた。運良く自然光が差し込む2階席が開いていたので、キャンドルの中での手探りランチだけは免れたものの、オーダーは真っ暗な1階のカウンターでのセルフサービス形式だったため、暗がりの中各自トレーを持ち、これ何かなぁ?と囁き合いながら料理を選んぶという、なんともスリリングなものだった。
フラスカーティの街は豚の丸焼きのポルケッタも有名だ!小さな広場で豚の丸焼きを眺め、ブドウを買ってぶらぶら街を散策しながらブドウを頬張り、そのうちに停電のこなど忘れかけていたのだが・・。ホテルに戻りTVや新聞を見ると、Blackout(停電)の文字が躍り、こんなに広い範囲での停電ははじめてだと、近隣の国々も大きくニュースで報じていた。
イタリアに来て、あらためて電気の有難みを感じる1日だった。 |
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