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ホテル名はインパクトが大事!?
昨年の5月のはじめ、ボローニャの街を起点に電車でパドヴァやエミリア・ロマーニャ州の街を散策し、ついでに一緒に旅した彼女が昔働いていたという、リッチョーネという街の「イル・カザーレ」というレストランに昼食を食べに行った。
リッチョーネはボローニャから日帰りできない距離ではないが、スーツケースをボローニャのホテルに預け、身軽な1泊分の荷物だけを持って、ラヴェンナの街をのんびり観光後リッチョーネの街に宿泊。翌日の昼食を「イル・カザーレ」でゆっくり楽しもう、という計画を立てた。 |

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その店の女性シェフマリエラさんと、なかなか連絡がとれずはらはらしたものの、やっと電話がつながると「リッチョーネテルメにある『ホテルバルチック』予約しておいたわよ。」ということだった。
電話を切ったあとで彼女が「『ホテルバルチック』・・??」と呟いた。
うっ・・・。私の頭の中をバルチック→バルチック艦隊→撃沈という言葉が連想ゲームのように浮かんだ。
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どんなホテルなんだろう?ワクワクというよりも、胸騒ぎを感じた。
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彼女はマリエラが紹介してくれたんだから間違いない!と言葉を続けたが、『ホテルバルチック』という名前は、私達にかなりのインパクトを与えた。 |
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料理勉強時代の面影のまま、マリエラが安い宿を紹介してくれたのでは?と彼女もちょっと危惧したようだ。でもそのうちに、私達はホテル名を口にするたびに、なぜか笑っちゃう&淡い期待さえ抱くようになっていた。
ラヴェンナからリッチョーネの街までチケットを買い、のどかな電車の旅を楽しんでいると、彼女がひとつ手前のリミニで降りてバスで行こうと言い出した。彼女はイタリアに住んでいたこともあるし、きっとこの辺りのことは詳しいに違いない。
混んだバスに乗り込みしばらく行くと、どんどん乗客が減り、乗ってくる人はほとんどいない。そろそろ?彼女を見ると「
リッチョーネテルメの標識がもう出てくると思うから、左側見てて、私は右側見てるから。 」あちゃー詳しいんじゃ・・・。
なんとか標識発見!今度は『ホテルバルチック』を探さなくちゃ。
道路をはさんで両側にはたくさんのホテルがち並んでいる。またまた「左側見てて、私は右側見てるから。
」
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私が見ている左側のホテルの向こうには砂浜と海が広がっている。でも景色を楽しむゆとりはない。ホテルバルチック、ホテルバルチックとつぶやきながらバスに揺られ、薄暗くなって灯りがともりはじめたリッチョーネテルメの街を、ひたすら目を凝らして『ホテルバルチック』を探した。
見つからない!もうかなりの距離を移動して、街のはずれまで来ているはずだ。半分位のホテルが閉鎖しているのも(たぶんオフシーズンの為)この状況においては、不安が増す要因となった。
「とにかくバスを降りよう!」どこかもわからない場所に降り立ち、既に真っ暗なうえに灯りもまばらで人陰もなし。どうやって『ホテルバルチック』を探せばいいのか?途方に暮れそうになった時、タクシーが来た。ホッ!
私達はやっと『ホテルバルチック』に辿り着いた。 |
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